抹茶の成分

初めての方へ

お茶の美味しさはアミノ酸のうまみと甘味、カテキン類やカフェインの苦渋味などのバランスにより決まります。煎茶などの茶葉を抽出するタイプは茶葉に成分が残ってしまいますが、抹茶であればそのまま成分を吸収できます。

お茶の主成分と要素

成分
カテキン類
エピカテキン苦味
エピガロカテキン苦味
エピカテキンガレート渋味、苦味
エピガロカテキンガレート渋味、苦味
アミノ酸類
テアニン甘味、うまみ
グルタミン酸うまみ、酸味
アスパラギン酸酸味
アルギニン苦味
その他うまみ、甘味、苦味
カフェイン苦味
遊離還元糖甘味
アルコール沈殿高分子物
水溶性ペクチン

茶の渋みはカテキンという成分を含んでいるため。
茶の旨味成分はアミノ酸類によるところが大きい。
アルギンとカフェインは苦味成分となっている。

単位玉露抹茶煎茶
水分g/100g3.15.02.8
アミノ酸組成によるタンパク質g/100g(22.7)23.1(19.1)
タンパク質g/100g29.129.624.5
イソロイシンmg/100g(1100)1100(940)
ロイシンmg/100g(2100)2100(1700)
リシン(リジン)mg/100g(1700)1700(1400)
含硫アミノ酸;メチオニンmg/100g(540)550(460)
含硫アミノ酸;シスチンmg/100g(370)380(310)
含硫アミノ酸;合計mg/100g(910)930(770)
芳香族アミノ酸;フェニルアラニンmg/100g(1300)1300(1100)
芳香族アミノ酸;チロシンmg/100g(920)930(770)
芳香族アミノ酸;合計mg/100g(2200)2300(1900)
トレオニン(スレオニン)mg/100g(1200)1200(990)
トリプトファンmg/100g(480)480(400)
バリンmg/100g(1400)1400(1200)
ヒスチジンmg/100g(690)700(580)
アルギニンmg/100g(1900)1900(1600)
アラニンmg/100g(1400)1400(1200)
アスパラギン酸mg/100g(2800)2800(2300)
グルタミン酸mg/100g(4700)4800(3900)
グリシンmg/100g(1300)1400(1100)
プロリンmg/100g(1200)1200(1000)
セリンmg/100g(1300)1300(1100)
ヒドロキシプロリンmg/100g
アミノ酸組成計mg/100g(26000)27000(22000)
アンモニアmg/100g(390)400(330)
剰余アンモニアmg/100g
備考抹茶から推計 粉末製品抹茶から推計

抹茶の品質による成分の差

化学成分上級中級下級
全窒素(%)6.365.855.38
カフェイン(%)3.853.513.23
全遊離アミノ酸(mg/100g)5,8004,6103,400
テアニン(mg/100g)2,2601,7901,170
粗タンニン(%)6.56.26.5

上級茶ほど、全窒素、カフェイン、全遊離アミノ酸類およびテアニン含有量が多い、粗タンニン含有量と品質との関係は明らかでない。

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