抹茶の生産地と生産量

抹茶とは?

抹茶は栄西が「喫茶養生記」を著し、宋の「抹茶法」を日本に伝えました。そこから日本の抹茶文化が始まりました、桃山時代になると覆いを被せてん茶を作る、現在の様な形の基本ができました。。

抹茶の原料となる碾茶の生産は最も古い統計によれば1872年(明治5年)で、京都付近の4t程度でした。1989年(平成元年)には京都、愛知中心に648tになり、2021年の全国での碾茶3,211tの生産量と波はありますが右肩上がりの生産量になっています。お茶自体の生産量はリーフ茶は減少傾向でかわりにドリンク向けの安価な茶葉が増加し、全体で見れば安定しています。直近ではコロナの影響がありコロナ以前の水準にはまだ戻っていないです。

2021年(令和3年)

都道府県碾茶生産量
埼玉7t
静岡442t
愛知407t
三重230t
滋賀36t
京都710t
奈良208t
島根32t
福岡105t
長崎26t
熊本1t
鹿児島1007t
合計3211t
2021年

お茶全体の生産量は78,100tでてん茶の割合は4.1%となっています。
主な生産地は鹿児島が後発ながら大規模化を進めており、生産量がトップになっている。次点で宇治抹茶でブランド化している抹茶の本場の京都、茶葉の生産量日本一の静岡県、西尾抹茶が有名でかつては京都と抹茶の2大生産地であった愛知となっている。

1989年(平成元年)

都道府県碾茶生産量
埼玉0t
静岡0t
愛知449t
三重不明
滋賀不明
京都199t
奈良0t
島根0t
福岡不明
長崎0t
熊本0t
鹿児島0t
合計648t
1989年

平成元年に比べて、京都は順調に生産数を増やしており好調です。京都のお土産でも抹茶製品がたくさんありますから、需要が多いのでしょう。一方、西尾抹茶で有名な愛知県は頭打ちとなっています。西尾抹茶は有名ですが、県に抹茶のイメージがないので厳しいのかもしれません。新しく台頭してきている鹿児島は平成元年において生産量がほぼなかったですが、需要の増加をうまく取り込み、京都を抜き去って全国1位まで上り詰めました。他にもお茶の生産量が日本一の静岡も愛知を抜き順調に生産量を増やしています。それに続いて、近畿勢と九州勢が増えています。

生産量の増加の背景には近年の抹茶がかつては茶道用に作られていたのが、スイーツにも転用されることになり需要が大幅に伸びています。加えて、近年における和食ブームに乗り海外への出荷が増え、コロナにより一服した輸出が再度伸びる可能性があります。また、お茶の文化は近年成長しているインド、アラブにもあり、ここでも伸ばせる可能性があります。

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