茶道具

抹茶の道具

茶道具というものはピンキリで値段の差が大きいです。抹茶は最低限、20g1000円以上しないと飲用に向かないですが、そのほかは自分の予算に合ったものを選びましょう。茶道具は嗜好品なので、自分の予算に合わせた好みのものでいいです。

必須(これがないと飲めない)

抹茶

抹茶は飲料にする場合は1缶千円程度のものが理想です。安い抹茶だと普通の緑茶を粉々にしたものがあります。安い抹茶は苦味が強いのでお菓子に混ぜる用で使ったほうが良いです。

茶碗

茶筅が動かせるものであればなんでもいいですが、抹茶用の茶碗でも安いものはそこまで値段は張らないので抹茶用茶碗を用意しましょう。茶筅は竹製なので竹より弱いものであれば傷がつくので注意しましょう。お湯を入れるので耐熱でないガラスも危険です。

茶碗の形は様々なものがあります。ざっくりとまとめると以下の様になります。

唐物茶碗

栄西禅師が日本にお茶を伝えた時は中国から輸入した茶碗を使っていました。その中でも有名なのが天目茶碗で今でも1級の茶碗となっています。形は逆三角形で茶筅で立てるのは難しいですし、倒れやすいです。

高麗茶碗

室町末期から高麗の茶碗が使われる様になり、秀吉の朝鮮出兵により日本に入ってくる様になった。江戸時代には将軍家から朝鮮に注文が入っていた。形は天目茶碗よりも少し丸みを帯びてご飯用の茶碗に似ている。

国物

国産の茶碗で最初は瀬戸で焼かれていたが、利休の時代になり詫びの茶として茶道ができると共に形が現在普及している抹茶用の茶碗の形になっている。底が広いので茶筅で点てやすい。利休の時代は詫びの茶のため備前焼や信楽焼のように土色のものが多かったが、江戸時代になると色絵が普及し、華やかなものへと変わっている。

茶筅

最近はシェイカーやクリーマーで立てることもできます。茶筅は竹製のものが一般的ですが、プラスチック製もあります。竹製は折れやすいのでプラスチック製が良いです。竹製を使う場合は先に水に浸しておかないと折れてしまいます。流派により形は様々ですが、最初はスーパーで売っているもので十分です。

種類

利休形 茶筅の先がまっすぐなもの

表千家 いぶされた煤竹を使い、穂全体に柔らかな丸みをもたせる。

裏千家百本立 普通は八十本立だが、百本立は茶の泡立ちがいい。

武者小路千家 外穂、内穂ともにカーブをつけず、黒竹を用いる。

薮内流 外穂、内穂ともカーブが強く、茶の泡立ちが速い。

遠州流 外穂の先を軽くカーブさせ、内穂もゆったりと合わせる。

宗徧流 外穂の先端にカーブをつけ、黒竹を使用。

松尾流 黒竹を使い、外穂の先端に急な丸みをつける。

茶杓

茶入から茶碗に抹茶を入れる道具です。竹製のものがありますが、高いのでスプーンで良いです。秤にのせて抹茶の入れ物から直接入れることもできます。ただし、入れる際には粉が飛びやすいので注意しましょう。スプーンは小さい方が粉が飛びにくいです。

湯を沸かすものであればなんでもいいです。電気ケトルの場合は80度に設定できるものだと尚良いです。南部鉄器だとおしゃれなものもあり雰囲気が出ます。お湯は80度が最も良いです。熱過ぎるとカテキンと呼ばれる苦味成分が溶け出してしまうので、味が落ちます。水は軟水の方が色が綺麗で、風味がよくなるので軟水を使用してください。安い抹茶だと苦味成分が多くなるので硬水を使うと苦味が抑えられます。イギリスが好きな紅茶、アッサム種も苦味の強みが合ってもまろやかにしてくれます。

必須では無いが趣が出る

茶室

掛物

茶室の壁に掛けられている絵もしくは文字のことです。古くは唐絵と言い、中国の画家の絵を見せていた。文字の掛物も古くは中国禅僧が墨で書いたものでした。和歌を掛物にすることもあります。
絵や文字を壁に掛けられるように巻物にすることを表装という。掛物は茶室の中でもっとも大切な役割をしめています。掛物を中心に花入、茶碗、茶杓の銘や形、模様などの組み合わせが考えられます。掛物には、墨跡、絵画、絵賛、懐紙、古筆切、消息、色絵、短冊など様々なものがある。

花入

花入はその名前の通り花を活けるのに使う入れ物です。

花入は代表的なものは3種類に分けられる。
1つ目は、古銅、青磁、そして染付である。色、作りが美しく華やかであるため、いける花もそれに相応しいものを選ばなければいけない。
2つ目は陶器の花入で各地域で作られている釉薬がかかった焼き物の花入である。
3つ目は竹を使って作った花入や釉薬を使わずに土だけで作った、備前焼きや信楽焼のような土物である。

茶入

主に濃茶を入れるのに使われる。元祖は漢作唐物で利休以前の名物は大名物と言います。唐物に習って日本でも瀬戸を中心として作られ、現在では日本各地で作られています。瀬戸焼きに習って釉薬を使っているが、信楽、備前は土のみで釉薬は使用しない産地もあります。肩衝の形が代表的である。

茶入の見どころ

胴 形によって種類が分けられる。肩衝の場合は張り出した肩から畳付に至る曲線が全体の雰囲気を作る最も重要なポイントとなる。

甑(こしき)、口造り 口縁は捻り返していることを原則とし、これから肩までの部分を甑といい、ここに厳しさが見られる茶入が優品となる。

釉景 上釉は茶入の下地を作っている地釉の上に模様ができます。この模様によりそれぞれの茶入の個性が出る。

畳付・土味 釉景は釉薬が使われた部分に対して、畳付、土味は釉薬が使われていない部分で底の部分が土を焼いて何もつけれていない部分になるのでここのデザインを楽しむ。

茶入の付属物

仕覆 茶入を入れる袋のこと。名物茶入には唐物が求められ、これらの裂を名物裂といいます。

蓋 象牙を使っているものが多い。

挽家、箱 挽き屋は箱の内側のこと。木材の素材は黒檀や縞柿などがあり、他に象牙や竹などもある。箱は中箱が重要で銘の他に類別や形を描いたものが多い。

添状 茶入の伝来を書き、銘や茶入に付随した出来事を書いたもの、墨書きが好ましい。

盆 昔は名物茶入は全て盆に乗せられていたが、今は添えられていることが多い。

茶器

主に薄茶を入れるのに用いられる。漆器で作られているものが多い。棗の形が代表的である。茶器は黒塗りだけでなく、溜塗、一閑長のものがあり、蒔絵の施された華やかなものもある。

水指

茶釜に水を足したり、茶碗や茶筅を洗う水を蓄えておくための器です。
水指は焼物、金物、塗物などで作られ、形や色合いも様々あります。土焼の水指は小間の茶や運び点前に用いられ、備前、信楽、伊賀などの名品があります。

建水

点前の間に、茶碗をすすいだ湯や水をあける道具を建水と言います。

柄杓

沸かしたお湯を取り出して茶碗に入れる際に使う入れ物です。神社に行ったときに水で手を清めるときに使うものと似ています。

蓋置

蓋置は釜の蓋を載せるものですが、柄杓をのせるのにも使います。

茶壺

茶壷には濃茶を詰めた紙袋三本(3種)とその周りに葉茶(薄茶用)がぎっしりと詰まっています。まず、葉茶が紙の上に取り出され、当日用いられる濃茶の袋を取り出します。濃茶の葉は三方に広げられた奉書の上に広げ、客の拝観に回させます。残った、濃茶は再び、茶壷に入れ蓋をして封印します。

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